2014年9月29日月曜日

フィリピン紀行報告会@新宿IRA

2013年4月に新宿IRAで行ったフィリピン紀行報告会でのトークと映した風景写真46枚の動画を作った。
話は、1.野宿者、2.街の露店・屋台、3.ネグロス島、4.汚染された川と湖~オンサイトインフォショップ、の4部構成で、一番言いたかったのは2番目。内容を紹介すると、

●フィリピンに行ってまず驚いたのは野宿者の多さで、1割が富裕層、1割強が中間層、残りはみんな貧困層という格差社会の歪みが表れている。
●フィリピンの路上には無数の露店や屋台が出ていて、貧困層の仕事と消費の場になっている。一方で小ぎれいな大ショッピングモールやファストフード店も増えていて、非貧困層の生活空間になっているが、その分持ち物検査などが異常に厳しい。路上にいる人たちはどことなく荒っぽい感じだが、ショッピングモールの人たちは明らかに大人しい。けれどもショッピングモールにいると、慣れ親しんだ気分になり、落ち着いてしまう。日本は、このショッピングモールの空気が社会のすべてを覆い尽くしていると言えるのではないか?
●ネグロス島は島全体がサトウキビ畑といった印象の、モノカルチャーの島。そのせいで80年代には砂糖の?国際相場の下落により深刻な飢餓が起きてしまった。植民地の話。
●フィリピンの川や湖の汚染や、毎夏起きる洪水の被害のひどさと支援の呼びかけ。

フィリピンから帰って東京の街を見た時、「活気がない、暗い」と率直に思ったことは忘れられない。決して人が少ないわけではない。むしろ人でぎっしりなのに、そう思えることに驚いた。
路上で稼ぐことが許されず、会社に就職しないと生きていくのが難しいことから、この差ができるのかなと思っている。

*ちなみに旅の最大の目的はサンゴ礁をシュノーケルで見ることで、フィリピンの熱帯魚やウミガメは本当に素晴らしかった。が、その話はなんとなくしづらかったので、まったくしなかった。そういうところもなんとかしたい。
*また、当日映したすべてを挙げているわけではなく、話に合っていないところもある。また写真が一部白黒になっているのも、写真がすべてアップになっているのも、映像作成ソフトが勝手にやったことでどうにもならなかった。なんなのかな、こういう機能。

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