2016年5月25日水曜日

pha × 大原扁理 × 鶴見済 生きづらさの脱出法

pha 『持たない幸福論』、大原扁理『20代で隠居』の出版記念イベントも兼ねて、下北沢B&Bで行われたトーク。企画してくれたのは大原君。
大原君が野草の食べ方をレクチャーしたり、phaさんが仕事と家族とお金が幸せのすべてでないと語りながら、人生のサイクルをあっさりと図示したり(後半の動画の画像がそれ)、3人が各々3冊ずつ生きづらさからの脱出本を推薦したり。
自分も、90年代初めには生きづらさ問題なんてなかったなど、生きづらさ問題そのものの経緯を話したり。
phaさんが、自分の本をよく読んでいてくれていた話は単純に嬉しい。

後半でやっている各自が選ぶ生きづらさからの脱出本3冊は、
大原=『れんげ荘』(群ようこ)、『島暮らしの記録』(トーべ・ヤンソン)、他
pha=『恋愛論』(橋本治)、『人間臨終図鑑』(山田風太郎)、他
鶴見=『壁』(サルトル)、『菌と人と自然と』(寺川博典)、他

サルトルの『壁』は『水いらず』という短編集に入っていて、自分も何度も読み返しては、絶望の果ての希望を見ていた。役に立つのでお薦めしたい。

それから一言付け加えると、近頃「生きづらさ問題」というと、「貧困問題」や「労働問題」であるかのような風潮があるけれども、生きづらさはそれらとは関係があっても、同じものではない。
それとは別に「生きづらさ」という問題をあえて立てて考える必要がある。
ここではそうした「普通の生きづらさ問題」が考えられている。

2015年12月6日、下北沢B&Bにて収録。
B&Bの当日の告知 ⇒ http://bookandbeer.com/event/2015120602_bt/
 
                       前半
 
後半
 
 

2016年5月2日月曜日

オルタナティブとは何か? @汽水空港

鳥取の松崎にある汽水空港という古本屋カフェでやったトークイベント。
前半は自分が話して、後半は店主のモリテツヤ君、映像作家の中森圭二郎監督と話し、質疑応答。
内容は、前半がグローバリゼーションや反グローバリゼーション運動、そこを起点して広がった新しいアナキズム、さらに様々なオルタナティブについて。
後半は店主のモリ君と、モリ君が汽水空港を作っているドキュメンタリー映画を撮った中森監督を交えて、東京のオルタナティブスペースの話などをあれこれと。

モリ君は東京からの移住者であり、東京ではよく気流舎などのオルタナティブなスペースで会っていた。その森君が鳥取にセルフビルドで作ったスペースが「汽水空港」だった。
モリ君がオルタナティブ、アナキズムといった系統の棚の本がなかなか認識されないと言っていたので、こういう内容になった。

単なるスペースなら、カフェでも飲み屋でもいくらでもある。単なるイベントやアクションにしても、ライブやスポーツ、野外キャンプなど星の数ほどある。けれどもそういったもののなかで自分は「オルタナティブなもの」にしか魅力を感じない。ではオルタナティブとは一体何か?  メインストリームとは何なのか? そんなことを思い浮かべながら話を考えた。

オルタナティブな選択肢があるかどうかが、生きやすい/生きづらいを分ける。
2015年10月28日録音。


 
 汽水空港    https://www.facebook.com/kisuikuko/
地球B(中森監督の映像レーベル) http://keijironakamori.wix.com/earthb

(プレーヤーがうまく作動しない時は、右上のロゴをクリックし、Mixcloudのサイトに飛んで聞いてみてください)



●このトークの文字起こし
         ⇒オルタナティブとは何か?(tsurumi's yomeru)