2013年8月31日土曜日

STOP TPP!! 首相官邸前アクション

ちょうど一年前に、官邸前で「STOP TPP!!アクション」が始まった時のスピーチ。
日本が1960年の所得倍増計画で、農業の人口を6割減らし、工業の企業を儲けさせるという国策をぶち上げて以来、この国は今もずっと同じことをやっている。こんなに農業を軽視している国は先進工業国のなかにもない、という話などをしている。
自分の父親は高度成長を支えた昭和一桁世代で、若い人は「高度成長期とは羨ましい」などと言うのかもしれないが、自分は親の世代を見て「こんなふうにはなりたくない。会社人間なんか嫌だ」と思った。「経済のため」というのは「企業の儲けため」ということなのだ、という話も。
官邸前抗議は、選挙制度が機能していない国での「直訴」だとも。

「経済のため」は「我々の幸せのため」ではないという『脱資本主義宣言』に散々書いた言葉を、アベノミクスだ、景気回復だ、それだけが国民の望むことだ、自民支持だ、安倍支持だと騒いでいるこの社会のある層の人たちに捧げたい。


映像では1時間14分あたりから。紹介してくれているのは主宰の内田聖子さん(PARC)。 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/28187

2012年8月28日 STOP TPP!! 首相官邸前アクション・スピーチ

2013年8月14日水曜日

「脱資本主義講座」@ディクショナリー倶楽部 

昨年の『脱資本主義宣言』出版直後に桑原茂一さんに声をかけてもらい、桑原さんの居心地のいいスペース”ディクショナリー倶楽部(渋谷)”でトークイベント「脱資本主義講座」をやった。
第1部は本の編集者・大久保さんと二人で、資本主義とは何か、計画的陳腐化、英語圏文化の輸入のしすぎ(中盤)など『脱資本主義宣言』に書かなかったことも含め、経済の仕組みの矛盾について解説。ジョン・ライドンが「日本人は(働き)アリだ」と公言していた話(冒頭)や、50年代アメリカでは「家に一人一つのトイレを」という買わせる戦略が使われたことなど、エピソードを交えながら。

第2部では、都内公園において物々交換カフェを営みながらテントで生活している小川てつオさん、いちむらみさこさんに、お金を使わない生活体験談をお聞きした。
前半の余った食べ物の手に入れ方や、捨てられているモノの話は滅多に聞くことができないもの。
また、実際に物々交換をやってみると、モノの交換に「政治」(支配する/される関係)が介入してくるという話は極めて示唆に富んでいる。
贈与・返礼経済の世界それ自体は、必ずしも夢の楽園ではない。それを注意深く、夢の楽園に近づけていくしかないのだ。


『脱資本主義講座』 2012年8月19日 渋谷ディクショナリー倶楽部


●●このトークの文字起こし 第1部 第2部●●