第1部は本の編集者・大久保さんと二人で、資本主義とは何か、計画的陳腐化、英語圏文化の輸入のしすぎ(中盤)など『脱資本主義宣言』に書かなかったことも含め、経済の仕組みの矛盾について解説。ジョン・ライドンが「日本人は(働き)アリだ」と公言していた話(冒頭)や、50年代アメリカでは「家に一人一つのトイレを」という買わせる戦略が使われたことなど、エピソードを交えながら。
第2部では、都内公園において物々交換カフェを営みながらテントで生活している小川てつオさん、いちむらみさこさんに、お金を使わない生活体験談をお聞きした。
前半の余った食べ物の手に入れ方や、捨てられているモノの話は滅多に聞くことができないもの。
また、実際に物々交換をやってみると、モノの交換に「政治」(支配する/される関係)が介入してくるという話は極めて示唆に富んでいる。
贈与・返礼経済の世界それ自体は、必ずしも夢の楽園ではない。それを注意深く、夢の楽園に近づけていくしかないのだ。
『脱資本主義講座』 2012年8月19日 渋谷ディクショナリー倶楽部
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